Sunday, October 31, 2004

五十歩百歩

情報乱れ政府迷走、「米軍頼み」に限界 イラク人質事件[asahi.com]

混乱の原因は「最初に現場にいた米軍の関係者の情報が不正確だったため」(町村外相)というが、イラクの治安が悪化する中で、事件への対応を米軍に依存せざるをえない日本政府の限界があらわになった。

 この記事を書いた記者は、「米軍」を「日本政府」に、「日本政府」を「朝日新聞」にそれぞれ置換しても、全く同じ構図が成り立つということに気がついているのだろうか。

 大本営発表をそのまま紙面に載せてしまう、というのは戦前さんざん犯してきた誤りであって、その歴史を繰り返すな、というのが戦後報道の原点だったはずだが、どうも最近一回転して元に戻ってきている気がする。

 本来国民の目となって働いてくれるべき大手マスコミの取材能力は、こんなとき全く役に立っていない。

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