Friday, October 15, 2004

騙さないわけない

 「ちりんのblog」KU。

 「偏屈おやじの館blog」を読んではっとさせられた。

 いい大人が人を騙さないはずがないのである。

 大人の世界では、「騙す人間であるかどうか」じゃなくて、「騙されるだけの値がある人間かどうか」が大事なのだ。


 我々もこれから先、自分で選んだはずの研修先で「騙された!」なんて言う場面がたくさん出てくるはずで、下手するとそこが精神的ネックになってしまうのだろう。

 しかしながら、考えてみれば医学部に面接が導入されたとき、面接官のネタとしてよく聞かれるものに「あなたは地域医療に興味がおありですか?」というものがある。

 「いや、私は基礎研究の方に興味があるので、地方に飛ばすのは勘弁してください」なんて正直に答えるのは奇特な受験生で、少なくとも北海道内の医学部を受験する場合には「私は人と人とのふれあいが大好きなので、是非地域医療をやってみたいと思います」とか、適当に大ウソを抜かすのが正しい。

 近頃は受験生が全員面接を受ける事になっているので、ほぼ全員がこの大ウソをつかされるのである。面接官を務める教授の方も、学生が卒業後みんな僻地に行ってくれるなどとハナから期待してはいない。
 
 しかし、中にはとんでもなく誠実で、医師として非常に不適格な人物が紛れ込んでいるかも知れないから、そういうのが間違って合格してしまわないようにする目的がある。

 みんな人を騙して医者になっていくのである。少々のことで「騙された」とか言ってはいかんのだろう。

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