Thursday, September 16, 2004

OSCEの週

 今週は後期OSCEということで、神経所見とれるか、人の話ちゃんと聞けるか、X線写真の見所を知っているか、心電図の電極きちんと張れるか、痛いハラを探れるか、という近代5種の実技試験である。

 あと2年もすれば関門試験ということで、こういったことなしに医学部を卒業することは出来なくなるのだが、どうもこういったことに熱心だった大先生が退いてというもの、ずいぶん形骸化した感がある。

 何というか、この微妙な空気を野球のプロテストにたとえて表現してみたい。

<本格的OSCE(アメリカ本国で行われているもの)>
 バッティングピッチャーが20球ぐらい投げる。そのうち、何本ヒット打ったかで合格不合格が決まる。

<和式OSCE(第51州「日本」で行われているもの)>
 人件費の都合で、ピッチャーは、すごく打ちやすいボールを一球だけ投げる。
 ヒットになるかどうかは問題ではないが、とりあえず「ゴロを打ったら一塁にまっすぐ走る」「外野に飛んだらややふくらみがちに走り、ベースの内側を踏んで二塁へ向かう」かどうかを、スカウトがものすごく真剣に見ている。
 さらに実は監督の評価ポイントが、「たとえアウトになっても観客に、にこやかな笑顔を送ることが出来る」で、これで合否が決まっていたりする。


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 しょうがねえだろ、アメリカに戦争に負けたんだから。

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