Wednesday, September 29, 2004

キャラが違う

パラリンピック・アテネ大会が閉幕[asahi.com]

控え目閉会式「がっかりだ」…組織委に選手ら不満も[YomiuriOnline]

 何だか二つの新聞社が伝える記事の内容に、ずいぶん温度差があるぞ。

 前者の伝え方だと、
 夏季大会では初めて、パラリンピックと五輪の組織委員会が一つとなった。約80万人分の切符が売れた。観戦に向かう途中の交通事故で亡くなった高校生を悼み、閉会式の一部が中止された。

とあり、しかも日本選手団が大写しになっている写真と、華やかなダンサーの写真がセットになっている。これを見た人は、「ああ、ちょっとしたセレモニーが中止にはなったものの、閉会式は8割方予定通り行われたんだな」と思うことだろう。

 後者は、
 パラリンピック閉会式は28日、花火などの祭典部分を一切なくし、選手入場や聖火を消す作業などの必要最小限の儀礼部分のみで切り上げられた。27日に起きた、パラリンピック見学に来る途中の高校生7人の交通事故死を追悼するため、組織委員会(ATHOC)が突然発表した前代未聞の変更は、国際パラリンピック委員会(IPC)との不協和音を奏で、参加選手からの疑問を呼ぶ、後味の悪い結果となった。


 当初予定されていたセレモニーがほとんど行われなかったことを伝えている。

 もちろん予定の99%が実施されない場合でも、「一部」には違いないから、朝日の記事が誤報ということにはならない。

 ただ、普段の印象から行くと、最もパラリンピックを華々しく捕らえそうな新聞社と、大して取り上げなさそうな新聞社がそれぞれ対照的な記事の作り方をしているというところが非常に興味深いところである。

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