Tuesday, August 24, 2004

N-3人は何をする?

五輪選手や関係者のブログは禁止 IOC[cnn.co.jp]

>理由は、選手やコーチが報道記者のように働くべきではない、という方針のため。

 この記事をよく読むと「五輪に関連する」文章を公開することを禁じているのである。つまり「きょうダーリンのナンシーから飼い犬のジェニーに子供が出来たってメールが来たぜ」ならかまわないだろう、と思うのだが。

 ぱっと見、「報道機関の利益を守るために」なんておやめになった某球団のオーナーみたいなことを言う、と思った。が、実際我々は、厳密には「テレビ(新聞)の中のアテネ」しか知らないわけである。そういう意味で言えば、やはりブン屋さんの取り分というのも確保せねばならんかな、という気もする。

 しかし、ブログがなぜブログたるかと言えば、それが(担当デスク・キー局など)何らの検閲を受けないメディアであるからだ。少々大げさな言い方をすれば、今まではほとんど選手(文字通り「選ばれた」人々である)と地元の人々のものであった五輪が、Webを通して選手個人個人から世界中の人々を巻き込めるものに発展する可能性だってあるわけで、もう少し何とかならんかな、と思う。

 さらに困ったことに、活字にしても映像にしても、既成のメディアというものは、一度に流せる情報の「枠」が決まっている。私はクレー射撃を生中継で見て、これほどまでにリズム感、スピード感のある種目だったのか、と改めて気付かされた。だが、日本では新聞にも電波にも、クレー射撃の事なんか大して載っていない。

 ある競技にN人の選手が参加すると、同順位が無い限りN-3人の敗者(メダルの当たらない人)が発生するわけで、滞在費もかかるものだから、結局のところそれらの敗者は「おまえらとっとと帰れ」と言うことになる。アジア杯終わってからあれだけ注目されていた山本ジャパンなんか、もうそろそろ反省もなしに「なかったこと」にされそうだ。

 良いんじゃないの、予選落ちした選手とかが「選手やコーチが報道記者のように働い」たって。どうせテレビ局のキャスターだって元「選手」のタレントアナばっかりなんだから。

 それこそYahoo!だとか、オリンピックの公式スポンサーになっているIT関連企業はいっぱいある。どうせなら「オリンピック公式ブログ」もつくれば良かったのに。

 よかった、私は見る方で。

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 私のような人間は、ついどうしてもこんな事を考えてしまう。
 今、アテネなんか行ったら、おみやげ用の記念「金メダル」なんかがいっぱい売られてるんだろうなあ。柔道の井上選手なんか、そんなの見てがっくりしてるんでないかなあ。

 そもそもオリンピック本大会まで来て「予選」というのが、どうも引っかかる。女子サッカーなんか、内容としては1勝2敗にもかかわらず「8強入り」なんて言われて、一番歯がゆいのは本人たちではないのか。

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