私は乏しい知見から、以下のような認識を持っている。
日本は湾岸戦争の時に、90億ドルの実質的な戦費を拠出した。それにもかかわらず、欧米諸国の評価から「金だけ出して人は出さない」と言われ続けた。小泉首相は、そのせいで今度のイラク戦争には積極的に自衛隊を派遣する事にしたわけである。ついでに「自衛隊は多国籍軍に参加します」なんて事まで言ってしまった。つまり、アメリカさんにはよっぽど嫌われたくなかった訳である。
現在中国ではアジアカップの真っ最中である。日中戦争中、重慶爆撃という出来事があったせいで、重慶では日本代表がワヤなブーイングを受けた。日本代表だけならず、日本国歌にまで容赦ないブーイングが浴びせられた。
おそらく反日感情の強い土地柄であるせいだろう。私はそう思っていたが、今晩見た済南での準決勝戦においても、日本代表には罵声が浴びせられた。審判も、これは私の主観だが、ずいぶんとバーレーンよりだったように思える。
つまりは、中国全土において「日本嫌い」の国民感情が浸透しているのではないか。日本時間土曜日の北京で行われる決勝戦においても、同様の事態が起これば、私はそれを確信することになるだろう。
ここに、外務省が出した「中国に対する2000年度円借款供与について」という文書を見つけた。これによれば、2000年度の時点で、「中国に対する円借款の総額は、2兆6,507億700万円」であるそうだ。湾岸戦争当時のレートと換算しても、90億ドルとは比較にならない額である。
ずいぶん金を払っているにもかかわらず、ずいぶん中国には嫌われているものだ。別に中国が反日教育を継続しているとか、そういうこと以外にも(もちろんそういうことを含めても)、何かが間違っている気がする。
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