昨年末から、2004年1月にかけて多忙な日々が続き、結局裏面を刷り上げた年賀状を持って田舎へ引き上げざるを得なかった。
愛用のマシンと別れ、ここ数年ぶりに手書きで年賀状の宛名書きを行う。
もうすでに行方のわからなくなっている戦友も多く、書く枚数はそう多くない。
思えば大学入隊後、何となくプリンタやPCを使って年賀状を「書く」のがかっこよいものだと思いこみ、Excelでつくった住所録から一太郎へと住所データをCSV形式で流し込み、自分の部屋を一時の印刷工場とするのがここ数年の常であった。
しかし、改めて昨年までに自分に寄せられている年賀状の束を見返してみると、「宛名書きまでプリンタに任せる派」はかなり少数であることに気付いた。
葉書の裏面、すなわち干支のイラストだの「謹賀新年」だのの文字の入っているほうに、美麗なイラストを毎年描き送ってくる方でも、宛名書きは手書きの筆字である。
宛名を数枚書き損じ、また何名か足りない分が出てきたので、年賀葉書を地元のコンビニにて現地調達した。
当然、裏面は私の手書きだ。
「謹んで新年のお慶びを申し上げます」と書くべきところを、途中で「慶び」の『がんだれ』をいつものくせで『やまいだれ』にしてしまい、また数枚がムダになった。
つくづく、丁寧な字で人にものを伝えるというのは難しい。
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