Monday, January 19, 2004

文房具の話

 子供の頃、新しい消しゴムや鉛筆、あるいはサインペンというものがたくさん並んでいる文房具店というのは、私にとって大変心地よい空間であった。

 私は育ちが田舎だったので、大きな町の文房具店などに行ったときは、やや珍しい文房具を見つけると、補給がきかないことを考えて、異様なほどたくさんペンや消しゴムの類を買い込むこともあった。


 あれから時は流れ、紙の代わりにディスプレイを相手にすることの方がむしろ多くなった。ペンや消しゴムの代わりに、使いやすいマウスやキーボード、そしてプリンタの方に興味を引かれることが多くなった。

 ハードウェアもそうだが、「鉛筆代わり」に使いやすいソフトウェアというものも選ぶようになった。そもそも実際の文房具とは異なり、PCを起動しなければならない、という制約はあるものの、Web上で見つけた「これは」と思うものを保存しておく、あるいは自分の考えを断片的なメモとして残すツールは使い始めると快適である。

 前者の目的に応えるものとして、あるいはhowm(on Meadow2)といったソフトウェアを使っている。
 確かに、「メモ帳」など普通のテキストエディタを使っても、「文字情報を保存する」という機能においては、これらのソフトウェアと全く変わりない結果を得ることはできる。大きく違うのは、「ファイルに適当な名前を付けて保存する」という、難しくはないが数多く行うときわめてやっかいな操作を省いてくれるところだ。

 後者のために、Wikiを立てている。Wikiはhttpサーバと、PHP,PerlあるいはRubyといったインタプリタを用意しなければならないため、個人レベルで導入するには抵抗があるかもしれないが、私は幸いそういう用途に供せるサーバーを持っている。むしろサーバーの使い道を考えるのに苦労していたような状況であるので、勇んでこれに飛びついた。
 Wikiは、(とくにPukiWikiは)管理者という概念を極力排除し、いつでも誰でも書き込み・編集が行えるシステムである。従って、将来的に第三者が荒らしに来るような事態も考えられるのだが、そこはGoogleで検索しても全くヒットしない「辺境」の地で運営しているため、気楽に考えている。もしもひどく荒らされて、転送料がかさむようならば、BASIC認証で全くの「個人的」用途に用いればよいだけのことだ。しかし、それはWiki本来の姿であるまい。

 最近、「紙」を相手にした試験に備えなければならない以上、ペンやマーカーといった本物の文房具にも再び興味がわき始めた。本当は、そんなことするよりとりあえずは三色ボールペンでも握ってろ、といわれそうなところだが、これが私の変えられない特性というものである。

No comments: