Sunday, November 21, 2004

グローバル・ポジショニング・システム

GPSで居場所が通知される携帯電話?(高木浩光@自宅の日記)

 実際私もGPSケータイを持ってはいるが、いちいち作動させるたびに莫大なパケット料が発生するし、電力をかなり消費するので「ここ一番」でしか使っていない。

 確かに5メートルの誤差で、第三者が携帯電話の持ち主を特定できるとしたら、それはそれで恐ろしい監視社会の実現だろう。「エネミーオブアメリカ」の実現だ。困るのは、「いらない機能つけないでくれ」というユーザーの意図が携帯メーカー側には通じにくいことだ。新しい機種で、GPSもカメラ機能もついていない製品を探すのはとても難しい。

 そもそもケータイについているGPSというものが、本当に衛星からの電波を拾っているのか、私にはその仕組みがよくわからん。衛星からの電波を拾うとすれば、何で屋内でもちゃんと地図が表示されるのだろうか。衛星放送のアンテナだってわざわざ屋外におかなきゃいかんのに。ある人は「いや、衛星じゃなくて地上の基地局から三角測量してるだけですよ」と、ウソとも本当ともつかないことを言って私を混乱に陥れてくれた。

 いっぺん山奥の「圏外」エリアでGPSを作動させてみよう、本当に衛星の電波を拾っているならば、基地局からの電波が届かなくても位置がわかるはずだ・・・ってこりゃだめか。位置がわかっても地図がダウンロードできない以上、どっちにしてもエラーになるのだ。

 高木氏はセキュリティーの専門家であるがゆえに、この人の日記には「イッパン人」のわれわれからすると考えすぎなんじゃないか、と思う部分も散見されるのだが、の最後「あるいはもしや、犯人はこれを見たために、殺害の意思を……??」とある部分だけでも読む価値はある。

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 「昔ジーコはカシマサッカースタジアムの看板の位置で、フィールド内の位置を把握していた」という。私も基本的に、初めて行く土地には地図と磁石を携えるようにしている。

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