Saturday, July 03, 2004

共産党はバファローズを買え

 来週の日曜日は参議院選挙の投票日である。各政党、様々な選挙公約を抱え、パフォーマンスに必死なのは毎回のことであるが、選挙に費やす費用と実際に獲得する議席のコストパフォーマンスが一番悪いのは、日本共産党ではないか、という気がする。
 まあ、もちろんどこの政党だって選挙に正直いくらつぎ込んだかなんて、正確な数字を出したがらないのが常なので、確信は持てないが。

 これだけはいえる。もし私が国会議員になろうと考えたならば、日本共産党ではなく、自由民主党から立候補することであろう。選挙に勝つためのノウハウを一番知り尽くしているのが、少なくとも現時点では自由民主党であると考えるからだ。
 それは。たとえば弁護士や裁判官になろうと思ったら、とりあえずは東大法学部に入るのが近道だ、、と言う論理と似ている。


 そこでだ。日本共産党は今回の参議院選挙などと言う非常にマイナーな選挙に金を使うぐらいならば、いっそのその金でバファローズを買ってしまえば良いのではないか。その方が、ずっと有効な金の使い方であると考える。

 史上初の政党所有プロ球団、その名も「あかはたエンゲルス」。メジャーの球団にも名前負けしない。

 同志カストロ議長にお願いして、キューバから年俸200万円級の名選手が続々集まってくる。球団経営の問題なんか一挙に解決してしまうのである。

 監督に星野仙一氏が就任し、地方の駅前で全員バット素振りのパフォーマンスをやっていたら、いきなり公安警察に「凶器準備集合罪」で挙げられたりする。「権力と戦い続ける球団、あかはたエンゲルス」。惹句も決まっている。

 すごい怪文書もどこからか見つけ出してしまう共産党の情報力を持ってすれば、バッテリーのサインなんか赤子の手をひねるくらい簡単に解読されてしまう。

 もちろん全試合テレビ朝日が中継するわけで、バックネットには「わたしたちはイラク派兵に反対します」とデカい文字が躍る。党としても実に効果的な宣伝になる。

 もしリーグ優勝なんかした日には「読売ジャイアンツ対あかはたエンゲルス」のカードが実現するのである。毎回視聴率20%を超える「熱い熱い東西冷戦対決」として、野球界に貢献すること大である。
 古舘伊知郎アナなんか、「ご覧ください、一塁側、革マル・中核・赤軍派、各セクトごとに一糸乱れぬ応援レインボーが展開されております」なんて大はしゃぎだ。

 ライブドアなんて訳のわからない”怪”社が買うより、日本共産党がバファローズを買収した方が、ずっと球界・政界とも面白くなるのである。

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