Tuesday, December 19, 2006

ノロだろうがコレラだろうが

(SRSV改め)ノロウイルスだろうが何だろうが、「下痢には水分とって休むこと」と言う至極まっとうなことがやっと周知されてきたのか、と言う感がある今日この頃。

 医者になってからというもの、熱が出たからと言ってバファリンを飲むやつの気が知れなくなった。(バイエルとライオンとバッサリンのメーカーの人ごめんなさい。でももうアスピリンは抗血小板薬としては信頼の置けるエースであるにしろ、まともな解熱鎮痛薬には見えなくなってきているので。)

全国中学駅伝参加者からノロウイルス検出 発症95人に[asahi.com]
山口市で16日にあった全国中学校駅伝大会の参加者らが発症した感染性胃腸炎について、山口県は19日、発症した選手5人からノロウイルスが検出されたと発表した。同日午前11時までに受診した人は選手84人、教員11人の計95人。うち選手16人が入院した。

 県によると内訳は、北海道20人▽福岡13人▽青森、長野各11人▽福島10人▽山形9人▽愛知、沖縄各6人▽高知5人▽東京4人。うち長野の8人、福岡の6人、北海道と福島の1人ずつが入院した。発症者らは隣接する2施設に宿泊。同じ夕食を取った後の14日夜から下痢や発熱などの症状を訴えていた。

 ノロウイルスの集団感染が広がる中、厚生労働省は19日、都道府県などに発生防止対策の徹底を求める通知を出した。
 毎回思うことだが、インフルエンザにしてもノロウイルス胃腸炎にしても、こういった病気で普通の子供やバリバリ働いているオジサンたちが命を落とすことというのはまずなくて、むしろ病院で寝たきりのお年寄りたちに「とどめ」を刺すことになる可能性のほうがずっと高い。

 とすると、「国民の生命と健康を守る」ことよりも「国家予算を守る」ことに汲々としている厚生労働省は内心もっと流行りますように、と祈っているのではないかと思うのだ。
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 ついでに手前らなんざ総務省と合併して「厚労総省(ころそうしょう)」になってしまえ、とか祈っている医者がいるとか、いないとか。いや、や、あくまで伝聞ですよ、伝聞。

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