日本の警察機関が装備すべき小銃候補として有力なのはいったい何であろうか。
まず第一に、自衛隊の制式小銃である89式小銃(Howa Tytpe89)が考えられる。しかしながら、89式は未だ実戦における信頼性が確立されておらず、その評価が定まらないところがある。特に半自動・全自動・三発バーストの選択が可能となっている撃発機構は、あまりに繊細な機構のため前線における野戦分解の範囲では修理できず、問題が生じた場合はユニットごと取り外して交換・後送し、整備を行う必要があるといわれている。(ちなみに、「安全」「単発」「連発」「3点」の頭文字がカタカナで書かれているため、順に読むと「ア・タ・レ」となっている。世界初、洒落の分かる自動小銃!)
また、実戦での信頼性や火力の点では優れているものの、ドイツのG3、ベルギーのFN-FAL等7.62mm×51口径の小銃は除外されるべきだろう。89式の前任、64式小銃はこの規格であったものの、NATO規格の7.62mm×51弾薬を使用すると日本人には反動が強すぎ、わざわざ国内で火薬の量を減らした弾薬を製造していたぐらいである。
と、なるとやはりSS109(5.56mm×45)規格の小銃が有力となる。このカテゴリーには、米軍のM-16A2(あのゴルゴ13も愛用)や、オーストリアのステアーAUGが含まれる。M-16はあのイスラエルが自国生産した優秀なガリル自動小銃を押しのけ、イスラエル陸軍制式の座を勝ち取った(そういえば最近パレスチナのニュース映像でもM-16しか見かけないもの)信頼性が売りである。対するステアーはプルパップ方式(ピストルグリップより弾倉を後方に配置する設計)により、日本人の体格に合ったコンパクトさが魅力である。(と、いっても所詮ゲルマン人に合わせてあるのだが)
なんだ、こんなことならなんぼでも書けるなあ。
読んでくれるかどうかは、はなはだ疑問だが。