Monday, May 27, 2002

果たして連休というものがあったのかどうか、について

 ちまたではゴールデンウィークなどといっているが、ちっともそれが有り難いものであったような気がしない。

 まず第一に、今年は3日オフ+3日学校+4日オフで、しかも中3日に実験があったため対して休んだ気がしない。しかも仕事のあった最後の1日は、ほぼ24時間勤務に近いものとなってしまったので、4日オフの最初の一日はまるまる回復休業に費やすことになった。
 しかも、連休明けの一日目にいきなりNatureの論文抄読があるため、その準備にほぼ1日半はとられることになる。PBLのレポートも、3回分をまとめて書かなければならないので、かなり時間をとられる。
 4年次に上がると、夏休みもまるまる2週間程度短くなる。

 まあ、本来ならば同じ歳の奴らは皆足を棒にして就職する会社探したり、実際に仕事してたりで休みなんか無いはずなので、それを考えたら文句は言うまい。

 大事なのは、死なないことではなくて、いつどこで死ぬかである。

 今年はゴールデンウィークなどというものはなかった。それで、いいのだ。

Sunday, May 19, 2002

落とし前を、つける

今日は、以前から気になっていたことを修正した。
あまり大したこととはいえないが、それなりに時間を食った。

sapmedにおいていた日記の完全消去と、それに伴う
http://www.sapmed.ac.jp/~????
のindex.htmlを改変することである。
これだけなら、ちょっとサーバをいじったことのある方なら、「ああ、なんだそんなことか」と言われることであろう。

 しかしながら、去年秋のクラッカー騒動以降、大学の中央サーバには以下のような制限が加わった。
1.ftp全くだめ
2.学外からのtelnetおよびSSH弾く

これはどういうことを意味するか。
まず、ftpがきかないことであるが、とりあえず「ffftpなどによるファイル削除・追加が行えなくなった」といったらわかりやすいだろうか。もう少し本質的なことを言えば、手元のコンピューターで作ったファイルを、中央サーバに置くことができなくなった。
 また、2は自宅から直接大学のサーバをいじることができなくなった、ということを意味する。

 つまり、大学の学生用端末Mac OS X(telnetが実装されているのは、他に図書館の荒れ放題なWin98マシンぐらいである)からtelnetのCUI(カチャカチャ手動で"cd" "dir"などのコマンドを打ち込むやり方)経由で、中央サーバ上において"index.html"を作成しなければならなくなった。


 従って、エディタは「vi」を使用せざるを得なかったが、これでまともなファイル一つ作るのが、現代のGUI世代にとってどんなに神経を使うことか。たとえるならば、「PS2対そろばんゲーム」である。

 そもそも多くの人にとってviなんか、その存在自体知らないであろうが、
http://www.google.co.jp/search?sourceid=navclient&hl=ja&ie=utf8&oe=utf8&q=vi+%E3%82%A8%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%BF
でも見てその雰囲気を味わってほしい。

 とにかく、「スンマソン、このページ閉じました。何か文句あるなら打電せよ」というだけの内容の英文HTMLを書くのに、約70分を要した。

 全く、これというのも、、もとを質せば、シンガポールだかインドネシアだかの串まで通してやってきた糞クラッカーのせいである。

Saturday, May 18, 2002

代表選手23人決まる

 本日、日本代表選手23人が決定した。
 中山選手が入っただの、中村選手が漏れただのということをいちいちあげつらうつもりはない。
 ただ一つ思ったのは、元々代表選手というものは、監督の一存で決まるものであって、そこにある意味において、悲しみも優しさもあるものだなあ、ということである。
 すなわち、ギリギリで代表に漏れたからと言って、その選手が「日本で24番目にサッカーのうまい選手」であると言うことにはならない。ただ単に、「監督の構想に合わなかった」だけともいえる。

 オリンピック競技、特にスピードスケートや陸上競技などでは、こうはいくまい。国内での予選で、参加選手のすべてに順位が与えられ、トップの成績を収めた順に3人、5人といった枠で出場権が与えられるのがふつうである。

 大学入試にしたって同様で、「今年は学生の質が悪いから、定員100人のところ今年は合格者73人です」という話には、なかなかならないものである。

 人間に順位をつける、ということ。それは我々の社会ではごく日常的に行われる行為であるが、その裏には、「その構成員が、欠けることがある」という前提が隠されている。
 もっともよい例が軍隊の階級であって、あれは元々戦闘で構成員が死ぬことが大前提になっているがゆえに、かなり順位付けには厳密なものがある。二等兵、一等兵、・・・、少尉、中尉・・・といった成文化された階級の他に、同じ階級にある構成員同士でも、入隊の日付、あるいは士官学校の成績などで必ず上下ができるようなシステムになっている。

 少尉から中尉になる。会社で課長から部長になる。我々の世界でいうと、医員から医長になる。あるいは、看護主任から婦長になる・・・。

 我々は、システム(組織)からより高い地位を与えられたり、あるいはその機会を逃したりすることによって一喜一憂するものである。しかしながら、自らの肩章に増えたその星一つが、実は自己の存在を曖昧にするものでさえあることを忘れてはなるまい。

 そういう意味で、サッカーという競技が一段と面白く思えた一日であった。

Thursday, May 16, 2002

更新

あまり偉そうな文体で書くと、読売読者だと思われる。
少しまともな事を書くと、朝日読者だと思われる。
つまらなければ、毎日読者だと思われる。
ですます調で書けば、赤旗読者だと思われる。

とかく人に見せるものは書きづらい。

Monday, May 06, 2002

一つの時代

今日、三立製菓の缶入りカンパンの賞味期限が2002年3月で切れているのを発見した。
 元々、「1999年7の月」と、「2000年問題」に備えて購入したものだが、私の期待に反して何も起こらず、カンパンの缶を開けることになったのは感慨深い。
 そもそも、「世紀末思想」というのは、「原罪思想」とも通じる人間の破滅的欲求の現れではなかったろうか。そうだ、我々はあれを確かに期待していたのだ。
 今、カンパンのおまけ(唾液の分泌を促すため)についている氷砂糖をなめながら、そんなことを考えた。

 今度蓄える非常食は、やはり米軍採用のMRE(Meal Ready-to-Eat)がいいだろうか。