この日記を見に来ている人の多くは(=少なくとも3人は)、Windowsや、UNIXのX window systemというGUI環境であると思う。
GUI(Graphical User Interface)とは、ひどく大雑把にいえば、マウスを使ってコンピュータを扱う仕組み、ということだ。10年くらい前のMS-DOSマシンをあつかったことがある人ならわかるとは思うが、(実際私も中学校の技術家庭でその手の代物に触れたことがある)それまでのコンピュータというものは、まずスイッチを入れ、そして真っ暗な画面になにやら浮かび上がる
+1028KB OK
(何がOKなのか、未だによくわからないが)
とかいう表示の後に出てくる
A:>
という不可思議な文字を見て、まずこれで途方に暮れるのである。
その後、何かまともなことをしようと思えば、たとえば
A:>basic.exe
とかなんとか入れなくてはならないが、元々中学生なんかキーボードさわったことがないものだから、これですでに5分経過したりする。そこでしばらく待っていて、初めてマウスを使えるお絵かきソフトが使えたりして、ほっとするのだ。
その点からいえば、Windows95というのは実に画期的な(パクリ)商品で、スイッチを入れてお茶のいっぱいも入れて待っていれば、すぐにマウスでコンピュータを「いじる」ことができるようになる。
思うに、50歳以上のオジサン世代(特に教員!)というものは、激動の昭和を生き抜いてきただけあって(だって、計算機が歯車でできてた時代を知っているのだ)キャノンやカシオのワードプロセッサの扱いには、長けている。
ところが、なぜかWindowsを始めとするGUIの扱いは、さっぱりである。「右上のちっちゃな×にポインタをあわせる」という、人ならば本能的にできるはずのことが、できないのである。
思うに、我々がGUI世代と、ワープロ世代(CUI世代?)との差は、インベーダーゲームやファミリーコンピュータといったゲーム機をさわった経験の多寡が影響しているのではないか。
基本的にファミコンというのは、「一つのレバー(十字キー)と、二つのボタン」ですべてをこなしてしまうシステムである。ドラクエをやってみればわかるが、これで文字入力まで可能にしているのである。
と、なるとやはりこのGUI世代に対して、まだまだCUI(Command User Interface)全盛であるUNIXに慣れさせていくのは、ちょっとした苦労であるだろう。
と、いうわけで、今Windows上で動くテキストエディタについての説明文を書いている。まず、「テキスト」という概念から理解してもらうことが、UNIXへの理解への第一歩となるのではないか、と考えるからである。
たいしてまとまらん。
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