Tuesday, October 01, 2002

恥曝し

並ぶだけで日給3万円のバイトなら、私もやりたかった、と思う。

 西友の一件は、北海道の恥曝しである。
 ○ンサドーレ、A○R DO、とこの手のネタはつきないのだが、今年はまあよく膿の出る一年である。

 だいたい、今回は豚肉を買った証明となるレシートも求めないで返金に応じるという、ずいぶんな性善説に基づいた対応を持ったがために起こったことであった。
 そもそも、店が「客の善意」を信じるという前提には、「店の善意」を信じる客の存在があるのであって、その相互関係が壊されてしまった時には、意味をなさないものだ。

 それにしても、なぜ大企業・西友ともあろう会社が、こんなマヌケな方法を見せたのであろうか。考えられることは二つある。

 一つは、どうせ軽微な偽装事件であるからと、気前よく返金を行うことによって「太っ腹な会社」であるところを見せつけ(つまりある程度の赤字が出るのは予想の上で)、結果として客の信頼を金で買い戻そうと考えていたのだ、という仮説である。もしそうならば、ずいぶん高い金を払って恥の上塗りをしたものだ。

 二つ目は、本気で会社幹部が性善説を信じていた、つまり本物のバカだったということ。これはまずないだろうが、あったとすれば「普通の人間」の発想を理解できない、とんでもない坊ちゃん育ちの経営者、ということになる。そう考えると、ますます「イタい」ものを感じてしまい、かえってあそこで買う気はしなくなる。

 余談になるが、雪印の一件以来、北海道といえば不良品の巣窟のようなイメージが染みついてしまっていた。本州にも、探せばまだまだバカはいるものである、と思い、久しぶりに爽快な気分になった出来事であった。

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