テレビ塔前のドトールで飲むコーヒーには、180円以上の価値がある。
今日も、こんなことを携帯で話している小父さんに出会った。
「・・・・・
あ、今、大丈夫か。電話いいのかって。
XXくんはどうなった。
ん、ただのカゼだって。
え、なに、何やってんだ、バカじゃないんだから。
○○ちゃんの時もそうだったんだ、最初カゼだってほっといたら
あれ、とんでもないことなったろ。
早いところ大きな病院つれてけって。そんな個人病院じゃなくて。
その個人病院て、どんなのよ。先生若いのか年寄りなのか。
ダメだって。
年取った医者なんか自分の判断で全部やるもの。
今の医者は若いやつの方がいいんだ。
知識も手術も新しいから。
え、なに、、電車通りのXX?
誰が言ったんだそこがいいって。
あれ、石山通りのXX病院?あれ、おっきなのあるべや。
XX大の先生が来てるって言うから。あの、教授だったちゅう人。
明日でもいいから連れてけって。確か小児科あったから。
早いうちに。
・・・」
学んだこと
・こういう伯父さんを持った甥っ子は幸せである。
・たぶん明日も大病院の小児科は混雑する。
・内科医の小児科診療は信用されない。
・堅気の下す診断は、最近親族が罹患した疾患に左右される。
・医者になったからといって、徒に齢を重ねてはいけない。
・病院の大きさには、プラセボ効果がある。
・地域医療も、背後に大規模施設の存在が不可欠である。
・病院選びに最も大きな影響を及ぼすのは口コミである。
・うるさいおじさんほど、味方につけると強いものはない。
・マナーも一緒に携帯しましょう。
追記:
おじさんの言っていた石山通のXX病院について検索してみたが、確かに大きい病院ではある。
だが、小児科は無かった。
混乱したおじさんが甥っ子を元教授がいる動物病院(院長ハムテル)に連れて行かないことを切に祈る。
No comments:
Post a Comment