Thursday, March 31, 2005

モデムがない

 引っ越し先で実は自分のマシンにモデムがついていないことに気付く。周辺の電器屋さんを片っ端から当たってみたが、そもそもが時代遅れの代物なのでどこにも見つからず、まる3日ほどネット難民として過ごした。

 救いは定額制の3G携帯を持っていたことで、これで何とかAmazonに外部モデムの注文を出すことが出来た。今日それが届き、今こうしてカキコしているわけである。本当に焦った。

Friday, March 04, 2005

なげそうじ

 国試総論を書く、というようなことを前回書いておきながら、ずいぶんほったらかしにしてしまった。引っ越しと旅行準備で忙しかったものだから、というような言い訳をしておく。

 引っ越し先が「潜水艦の艦長室」並の大きさであり、現在の2Kマンションから引っ越すには物理学上の制約が大きいので、泣く泣くたくさんのものをゴミとして出す作業に追われている。

 昔買った一太郎や携帯電話の箱など、よくもまあこんなもの取っておいたわい、と自分でも思うようなものから、2年生の時の生理学のノートなど、捨てるにはエイという気合いを必要とするものまで、様々なものを札幌市指定の半透明ゴミ袋に詰める。瞬く間に70L入りポリ袋が10袋ばかり満タンになっていく。

 高校生から教養課程の頃まで、ずいぶんと読んできたブルーバックスや、新書のたぐいも、相当数処分せざるを得ないだろう。●ックオフに売るということも一瞬頭をよぎったが、、あいにく私は所有する本のカバーを接着剤で表紙に貼り付けてしまうという全く持って貧乏くさい習性を持っており、これでは彼らがさんざんな査定しかしないであろうこと、また以前彼らに大量の本を売りに行ったとき、一冊10円-20円という、まさに二束三文の値段で買いたたかれた恨みもあり、その考えから早々に捨てることにした。

 また家計簿というほどでもないが、日々購入したもののレシートをまとめていたものがあり、それが7年間分たまっていたのだが、この機会に捨てることにした。とはいえ、個人情報のカタマリとも呼べるものでもあり、ヘタすると過去7年間、私がある特定の日に何をしていたかがすべて把握されるおそれのあるものでもあった。田舎ならダイオキシン発生装置とも呼ばれる個人焼却炉でぽんぽんと燃やしているところだが、物質的にはノリとカミのカタマリでもあるそれを都市で処分するのはいささか困難であり、仕方なく燃えるゴミで出すことにした。

 北海道ではものを「捨てる」ことを「なげる」と言う。従ってこのように家財道具をぽんぽん処分することを「なげそうじ」といっているのだが、ひょっとするとこれは我が家だけの方方方方言かも知れないので、あまり自信を持って広めないことにする。

 しかし、こうしてみると私はずいぶんと「なげられない男」のようだ。昔、「片づけられない女」という言葉がちょっと流行になったことがあって、いやそればしつけとか環境の問題じゃなくてADHDという高次脳機能障害なのだ、とかいろいろ言われていた。人間関係も物品も、そんなに簡単に捨てられるものじゃないだろう、と言い訳してみるが、まだこの部屋からは30袋ばかりのゴミ袋が出そうである。